地域資源活用塾 第3期【DAY3レポート】

11月17日に地域資源活用塾のDAY3を開催しました。

DAY3は、中間報告会(午前中)、個別グループワーク&講師レクチャー(午後)の3部構成です。

チェックイン

まずはチェックインとして、チーム毎のテーブルに入門コース受講生がそれぞれ参加し、以下内容で場の雰囲気をあっためました。

  1. 自己紹介
  2. 24時間以内にあったグッドニュース
  3. 今日のDAY3に何を期待しているか

 

◆中間報告会

午前中のメインイベントは中間報告会です。
滋賀大学(社会連携研究センター)の横山教授と、(合)喜代七代表の山元圭太さんをアドバイザーとしてお招きし、DAY2以降、各チームが取り組んできた成果について中間発表を行いました。

 

 

1)子育て支援チーム

トップバッターは、子育て支援チームです。
リーダーの西村さんから、出産から育児まで、連続性のある子育てを支援するために、空き家をフリースクールとして活用するという取組内容が発表されました。

 

 

これまでの活動では地域リサーチの一環として、子育て支援に関する行政担当者を訪問し、自分達の問題意識や、やりたいことを相談してきました。時間を掛けてきちんと話ができ、活動について理解を示してもらえたことが好印象だったそうです。

チームのビジョンとして、「〇〇な親が安心して子育てできる近江八幡」を掲げ、ちょっとした悩みを聞いてもらえる場所、何気ない相談をとおして問題を発掘できる場所、連続性のある子育てを発信できる拠点として、2月のプレオープンをめざして、八幡堀近くの空き家を活用するプランが発表されました。

メンターの的場さんからは、参加費やプレオープンの内容を模索しているところであるなど、今後の方向性に関してフォローがありました。

 

 

【アドバイザー講評】
(山元氏)
事業戦略を策定するにあたっては、マーケット>ターゲット>ポジションを意識する必要があり、マーケットの中で自分達の取組が果たすポジション(役割や強み)を明確にすることで、取組内容が充実していくというアドバイスをいただきました。
今後、フリースクールプレオープンの準備にあたっては、子育てに関する小さな問題や悩みを持っていそうなターゲットにアプローチしてはどうか、また、マーケットの全体像を捉えるために、子育て世代が多い住宅地の分布や行政が保有する子育て関連のデータを活用してはどうかといったアドバイスももいただきました。

(横山教授)
行政ができないこと、住民に任せた方がうまくいくこと、住民の力を結集することでうまくいくこと、既に住民の力で活動できていることなど、地域連携の形は様々であり、協働の観点からもフリースクールと空き家活用のコラボレーションは発想として素晴らしいという講評をいただきました。

 

 

 

2)西の湖チーム

西の湖チームの発表者は、リーダーの林さんです。
最初に、動植物のエコトーンとしての役割や、人間の文化や経済との関わり合いなど、多面的な西の湖の機能とその魅力について、林さんお手製の紙芝居によるプレゼンテーションがありました。
紙芝居からは、人間の手が適度に入ることで保たれる「さとうみ」の魅力をもっと発信したいという想いが強く伝わってきました。

その後、これまでの調査結果として、西の湖はまるごと博物館になるくらい学びの要素にあふれていること、そして周辺では既にたくさんの人たちが活動をしていて、西の湖に関するテキストやパンフレットが多く作られているのに、情報がバラバラで見つけにくい残念な状況にあることが報告されました。

 

 

最後に、試作したヨシストローについて説明がありました。飲み口や内部をきれいに磨き、ヨシの臭いを消すために重曹で煮込んだ他、一部には塗装を施すなど、様々な工夫と試行錯誤の跡が見て取れます。今後、環境保護に理解があり発信力のあるカフェなどで、ヨシストローをお試し利用してもらう計画について説明がありました。

 

 

【アドバイザー講評】
(横山教授)
事業のパーパス(目的)が曖昧であることの指摘があり、ヨシストローの普及が目的なのか、西の湖の情報発信がしたいのか、事業指標を明確にすべきだとのアドバイスをいただきました。

(山元氏)
短期間でヨシストロー試作品を作り上げた実行力が高く評価されました。また、事業目的について、西の湖の生物多様性に関するストーリーや、情報発信ツールとしてヨシストローを活用するストーリーなどがストレートに伝わるよう深めることで、論理的に整理ができるとアドバイスをいただきました。
また、西の湖は地域資源活用塾において毎年テーマに取り上げられるなど、その注目度は非常に高いことから、西の湖に関する情報のオープンデータ化、アーカイブ化については、是非実施検討して欲しいと、期待を込めたご意見もいただきました。

 

 

 

3)沖島チーム

沖島チームの発表者は、リーダー塚本さんです。
チームプラン検証のために行った、沖島でのヒアリング結果について報告がありました。①生ゴミの堆肥化、②コミュニティースペースづくり、③買物代行、④家事代行、⑤イベント開催などについて、需要調査をしたところ、コミュニティースペースとイベント開催にニーズがあることが分かったそうです。
また、沖島モニタリングツアーに参加し、外から沖島に来る若者にどのようなニーズがあるのかについて、ディスカッションができたそうです。

 

 

 

メンターの深尾さんからは、今後どのように活動を進めていくか、沖島にコミュニティー拠点をつくるのかどうかなど、一つ一つの組み立て方を模索中であることについて、プレゼンのフォローとしてありました。
また、田口さんからも、やりたいことがたくさんある中で、週単位で仮説検証を繰り返し、精力的に取り組んでいることなど、近況についてのフォローがありました。

 

 

【アドバイザー講評】
(横山教授)
何を一番問題視しているのか、何を解決したいのかを明確にしたほうがいいとご指摘がありました。また、自分自身の強みを意識して活動することで、もっとよい取組になると激励をいただきました。

 

(山元氏)
アクション量やスピード感、やりたいことをとにかくやってみるという姿勢は素晴らしいと、お褒めの言葉をいただきました。
ただし、形にしていくことができないと疲弊するだけになってしまう。目的をもっと見定めて、収入に繋がる活動にしていけると、地域にとっても自身にとってもよいのではないかとアドバイスもいただきました。
更に、地域調査とマーケティング調査を混同してしまっているという指摘がありました。前回DAY2でのレクチャーに照らし合わせると、地域調査とは沖島で今課題になっていることの調査であり、自分のやりたい活動へのマーケット(意向)調査の前に行うべきものだと説明いただきました。
最後に、地域づくりと生業づくりの両立をめざす若者が気をつけるべき事業構想として、「ゲストハウス・バー・イベント開催」を挙げられました。企画する人が多い割りに成功事例が少ない代表例であり、これらに取り組むのであれば、ビジネス感覚を磨き、丁寧な事業設計が必要になるとのアドバイスでした。

 

 

 

4)BONDチーム(近江兄弟社高校生)・伝統×文具チーム(八幡商業高校生)

残念ながら当日参加できなかった高校生2チームの取組については、メンターの深尾さんが代理発表されました。
一つ目のチームでは、高校生のやりたいことを持続的に支援できる団体をつくりたいという事業ビジョンを掲げています。具体的には滋賀県立大学の留学生受入れ活動とコラボレーションして、近江八幡を学生がガイドするツアーを企画したり、着物に興味のある高校生のファッションショー開催を支援することを検討しているそうです。
もう一つのチームでは、滋賀の伝統産業をもっと知ってもらいたい、若い人に『モノ』を大切にする考えをもってもらいたいというビジョンを掲げ、伝統産業と『モノ』のコラボレーションを企画しています。今回の取り組みでは、地域の実践者やメーカーと連携による文房具の開発を計画しているとのことです。

 

 

【アドバイザー講評】
(山元氏)
高校生のパワフルな取組姿勢を評価され、今後成功体験をどのように積み上げていくかが大切であること、またそれを支援する仕組の重要性についてお話をいただきました。

文部科学省がバックアップしている「マイプロアワード」や、NPO法人ETICが主催している「MEKERS UNIVERSITY」の枠組みを利用してはどうか、また支援する側も仕組づくりや手法を参考にしてみてはどうかと、幅広くアイデアを挙げていただきました。

(横山教授)
中間報告会の締めくくりとして、横山教授に総評をいただきました。
まず、高校生から大人まで様々な所属の受講生が集まり、それぞれ取組を進められていることは素晴らしいことだと評価をいただきました。こうした取り組みを受け、行政や住民によるまちづくりや人づくりの仕組みをどのようにつくっていくべきか、支援体制はどうあるべきなのか、これからの課題として考えていかなくてはいけないとご意見をいただきました。

 

最後には、テーブル毎に感想を分かち合いました。

 

 

 

グループワーク

午後のスタートはグループワークからです。チーム毎に、今後どのように取り組みを進めていくかについて相談やアイデア出しが行われました。
メンターや、山本さん、NPO法人おっちラボ代表理事の小俣さんからアドバイスをもらった他、入門コース受講生にも加わってもらい、活発な意見が飛び交っていました。

 

 

講義

DAY3の最後は、NPO法人おっちラボ代表理事の小俣健三郎さんによる講義です。「過疎の町でソーシャルビジネス!チャレンジが“連鎖”していく町-島根県雲南市」について、取組事例のご紹介を中心にレクチャーをいただきました。

 

 

雲南市は島根県の東部に位置する人口約4万人のまちです。雲南市では社会課題の解決に向け、大人、若者、子どもがそれぞれチャレンジすることのできる場をつくっています。また、それぞれのチャレンジが連鎖するような仕組づくりを進めておられます。

チャレンジの場の一つが、2011年から始まった「幸雲南塾」です。地域課題解決へのチャレンジを支えるプラットフォームであり、ここで学んだ多くの卒業生が地域を元気にする、地域の未来をつくるローカルチャレンジを生み出しています。

 

 

現在、幸雲南塾の運営はおっちラボが担っていますが、このおっちラボ、実は幸雲南塾の卒業生たちがつくったNPO法人です。地域課題の解決にチャレンジするにあたり、チャレンジする人たちが繋がる仕組はなくてはならないものです。おっちラボは塾の運営だけでなく、塾生同士が繋がる、塾生と地域が繋がるなど、地域の架け橋として活動されています。

未来づくりキャンパスも、地域を元気にする『ひとづくり』、地域課題を解決する『仕事づくり』の場です。受講生のみなさんにとっても、幸雲南塾生の取組はとても刺激になったのではないでしょうか。雲南市に負けずに、みなさんと一緒に近江八幡発チャレンジを成功させましょう!!

 

 

◆次回は成果発表会

次回は3月3日(日)に成果報告会を開催します。
一般公開とし、みなさんに受講生の取組成果を聞いてもらいたいと思っています。
是非、お誘いあわせのうえお越しください。

会場等詳細は、別途ご案内させていただきます。

 

 

【お問い合わせ先】

近江八幡市 総合政策部 政策推進課

〒523-8501 近江八幡市桜宮町236番地

TEL:0748-36-5527

E-Mail:010202@city.omihachiman.lg.jp

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